山あいの小さな機関区。黒い蒸気機関車の足元から、白い蒸気が這ってくる。運転室の窓から見上げるさくら。おじいさんが焚き口に石炭をくべる。レバーを一気に引くと、動輪がその場で空回りし、煙が爆発するように噴
山あいの小さな機関区。黒い蒸気機関車の足元から、白い蒸気が這ってくる。運転室の窓から見上げるさくら。おじいさんが焚き口に石炭をくべる。レバーを一気に引くと、動輪がその場で空回りし、煙が爆発するように噴き上がる。運転室ごと真っ白。蒸気が晴れると、すすだらけの顔で咳き込むさくら。おじいさんが吹き出し、軍手の手をそっと重ねて、レバーをほんの少しだけ戻してみせる。 すすの残った顔で、レバーをじわっと少しだけ開ける。煙突がぽっ、ぽっと鳴り、動輪がレールをつかんで回り出す。窓から身を乗り出すと、髪が風に流れる。汽笛のひもを引くと、白い蒸気が真上に噴き上がる。線路わきの白い小旗が近づく。運転室でハイタッチ。すすだらけのまま笑う。 一緒に来た友達が手持ちで撮った記録。1カット2秒前後、セリフ・字幕・BGMなし。画面に出るのは二人だけ。機関車1両、レバー1本、汽笛のひも1本。番号板・車体・服は文字なしの無地。機関車の形と構内の配置、運転室の中は、人のいない参照画像で固定。
@akiyoshisan2